リンパマッサージの理論

私達の、体内にある水分は、心臓を起点として出て行き、全身を巡って帰ってきます。

「行き」は、動脈を流れる血液として、心臓というポンプから勢いよく押し出され、全身の細胞に栄養や
酸素を運びます。
一方、「帰り・戻り」では、各細胞から余分なもの(老廃物)を回収し、心臓に戻っていきます。

帰りに通る道は静脈ですが、そこに入りきらなかった老廃物は、「リンパ管」を通って心臓に向かいます。
※リンパ管に入っている水分をリンパ液といいます。

リンパ管は、動脈と違ってポンプの役割をするものがないので、中の液体もとてもゆっくり流れています。
(1秒で0.5cm以下・分速24センチメートル!)
しかも、毛細血管のように細い管であるため、周りの筋肉が動くことで、やっと中のリンパ液が押し出
される程度です。
運動不足で筋肉への刺激が少なかったり、乱れた食生活やストレスで老廃物がたまると、とたんに渋滞
してしまい、容量オーバーになってしまい、むくみ、肥満、セルライトなどの原因になります

また、リンパ管は、押し出す力が弱いので、重力の影響を受けやすく、足や指先など心臓から遠くて、
下に位置する部分にリンパ液がたまりやすくなります。
※立ち仕事や、座りっぱなしで動かないと、足がむくむのはこのためです。

リンパ管は皮膚組織に多く分布しているため、皮膚組織にかるく刺激を与えることで、リンパ循環を促進
させることが可能で、これを積極的におこなうのが「リンパマッサージ」なのです。

リンパマッサージを行うことで、自分の力ではうごけないリンパの流れを促進したり、必要以上にたまった
老廃物や毒素、皮膚や内臓のゴミを早く心臓の近くまで戻すことを促進できます。

■参考:リンパマッサージの方法