葉酸の必要性! その1

今朝、隣の友人から、
「若い子には、葉酸って栄養素が必要だって聞いたんだけど、ほんと!?」っていう質問を受けました。

今度、結婚するとのことで、結婚→妊娠→葉酸 って感じで、発想が飛んだようです。

葉酸については、私の知り合いがとてもわかりやすくまとめてくれて、
少し、勉強したことがあるので、ここで紹介します。

長くなるので、ブログでは、何回かに分けて紹介しますね。


葉酸(ようさん)ってなに?

葉酸は、水溶性のビタミンB群の仲間の栄養素で、遺伝子情報のコピーや造血に関係が深く、妊娠中、授乳中の女性には不可欠のビタミンなのです。細胞の分化には必ず必要な栄養素なので、「妊婦さんは積極的に1日400μgの葉酸を摂るように!」と、厚生労働省も推奨している大切な栄養素です。2000年からは母子健康手帳にも、胎児奇形の発生予防のための葉酸の必要性が記載されるようになりました。

また、葉酸は、貧血の予防にもとても大切な栄養素です。小学校の朝礼などで、校長先生の長―い話の最中、小学生が貧血で倒れてしまうという話を良く聞きますが、これは、根性が足りないのではなく、栄養が足りなかったのかもしれません。貧血が大人よりも子供に起こりやすいのは、子供は、成長のために葉酸が消費されてしまっていることも大きな原因です。

葉酸(英語名:Folic acid)は、1944年、肝臓に含まれる悪性貧血予防因子として、「ほうれん草」から最初に抽出され、ラテン語で「葉っぱ」を意味する「フォリウム」から名づけられました。その名の通り、「葉もの」野菜に多く含まれています。


■妊婦さんにはゼッタイ必要な栄養素!

厚生労働省では、妊娠を希望するすべての女性に、1日400μgの葉酸を摂ることをすすめています。とくに、妊娠初期(4週〜12週)は胎児の細胞分裂がさかんな時期なので、この時期に葉酸が足りないと胎児に神経障害が起こりやすくなるといわれおり、場合によっては死産や流産をまねくこともあるようです。

しかし、受胎前後に十分量の葉酸を摂ることで、二分脊椎や無脳症などの神経管閉鎖障害のリスクが低減できることが多くの研究から明らかになってきました。「妊娠4週間前から妊娠12週間の間に、1日400μgの葉酸を摂ると神経管欠損症の50〜70%を予防できる。」と言われています。

妊娠は、必ずしも計画的にできるものではありません。葉酸が一番必要な時期には妊娠に気付かず、妊娠に気付いたときにはすでにその時期が過ぎてしまっているということも良くあります。普段から葉酸をはじめ、その他のビタミンを多く含むサプリメントや栄養のバランスがとれた食事を心がけることが、元気な赤ちゃんを産むために大切なことです。また、葉酸には、母乳の出を良くする効果も期待できるので、出産後も摂取し続けるとよいでしょう。

平成12年末、当時の厚生省は、自治体関係者ならびに、関係諸学会に向けた情報として、「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」という文書を公表しました。国としても、葉酸摂取の大切さを、国民に普及させる必要性を感じているようです。

続く…